ひとひらの愛

独断と偏見とポエム

蝶ネクタイとリボンタイ

わーひさしぶり! 元気だった? えーめちゃくちゃうれしい! っていうか、前に会ったのいつだっけ……? WORLDISTA? やば、19年の春? ほぼ3年前じゃん! いろいろあった……うん、いろいろあったね。元気だった? 仕事……は、大変だったよね。そうだよね……。ま…

中村安未果は最高の女 ―もしくは、加藤シゲアキと冷蔵庫の女

「この作家の書く女には、母親と恋人の二種類しかいない」という批判の仕方があるのを知ったとき、その対象が誰だったのかはもう忘れた。大学の映画論の講義だったか、文学論の講義だったか。存命の日本の男性作家だったとは思う。 あれから15年近く経ったけ…

天才の横顔

人生で一度だけ、テストでカンニングをしたことがある。塾の特待生試験での話だ。 大学受験のために通っていた学習塾には特待生制度があって、試験で一定以上のスコアを取った生徒は一年間の授業料が免除された。その代わり国立大学、早慶上智、東京理科大等…

燃え尽きるまで

地元駅の新幹線ホームに降りるとき、いつも自然に少し背筋が伸びる。歩いているだけでいつ誰に会うかわからない緊張感もあって、あの頃の自分に「こんなに大人になったのよ」とつっぱる気持ちもあって。18歳で飽きて出てきた街。地元愛は薄い方だ。用事がな…

君が一番疲れた顔が見たい

生まれて初めて、付き合っている、と言っちゃいけない人と付き合っている。べつに恋愛の話がすごく好きなわけじゃないけど、人と話をすること自体がとても好きなわたしにとって、これは当初想定以上にややこしい縛りプレイで、自分の思考や行動を相互に関連…

雷鳴と星閃

コンサートについての感想を書くのは難しい。同じツアーでも、各公演によって微妙に演出やメンバーのコンディションは違って、そこに同じ時間はひとつとてないし、同じ公演でも、座席によってやはり目に映る世界は180°どころでなく違って、もっと言えば同じ…

借り物の魂で

会いたかった人とほぼ一年ぶりに会って、ハイになって一晩中喋ってシャンパンでフラフラの身体で帰宅して寝て起きて、お風呂に入ってもまだフラフラな頭で、ベッドにゴロンゴロンしながら読んだ横槍メンゴちゃんの新刊『めがはーと』に追い打ちをかけられる…

ゆぅっくりしゃべる女の子

表参道のレストランで、ゆぅっくりしゃべる女の子に出会った。午前中からまつエクを直した小雨の土曜日の帰り道、小腹が減ったのでてきとうなパスタでも食べたい、と骨董通りでふらっと選んで入ったお店。案内されたカウンターの左隣では同い年くらいの女性…

HiGH&LOWにNEWSが出演するのは必然

『HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY』を観た。昨夏、自分がどういった経緯でHiGH&LOWにはまったかはあまりはっきり覚えていない。会社がとにかく忙しかったり、急激に好きな人ができたり、仕事もプライベートもグチャグチャで、口を開けば「まっすーは神」と…

自治厨の胸の裡

その昔、「対象と結婚したいのがファン、対象の結婚相手を選びたいのがオタク」という名言を吐いた人がいて、深く首肯するとともに、以来誰かに対して「かっこいいすき……」と思うたび、その人と結婚したいか/その人の結婚相手を選びたいか、という二軸で自…

宗教としての増田貴久

黒髪で、シルエットの細い服を着ていて、本の話ができて、虫とか秒で殺してくれる感じの男の人(ただしイケメンに限る)が大好きだ。NEWSを好きになったきっかけは加藤シゲアキさん(のご尊顔と小説)だったし、何ならいますぐ結婚してほしい。わかりやすく…